代表的なプラスチックの特性Properties

コストパフォーマンスを最大限に高める構造を

成形品を作る際に考慮すべき要素として、材料の特性がございます。

材料によって、向いている・向いていない形状についてはもちろん、
実際にご使用になる環境との相性でも材料は最適なものを選ぶ必要がございます。
光産業では、プラスチックのプロが材料の選定を行います。

例えば耐水・耐薬品・耐溶剤・耐候のほか、絶縁性、弾性、剛性、耐衝撃等は完成品の耐用期間に大きく影響します。
詳細なお話をいただくほど、最適なご提案をしやすくなります。
まずはご相談下さい。

取扱材料一覧

クリックでそれぞれの項目へ移動します。

HDPE(高密度ポリエチレン)

耐性と特徴
耐熱温度:90〜110℃
アルカリ アルコール 食用油 比重
>0.94 乳白
主な特性
 
  • ・臭いはなく無毒性。
  • ・引っ張り強さや衝撃強さに優れる。
  • ・耐寒性に優れており-80℃の環境に晒されても機械的特性に変化が生じない。
 
  • ・耐水・耐薬品性に優れるが、石油系溶剤(トルエン、ベンゼン等)には可溶。
  • ・耐候性は低い。
  • ・成形収縮率が大きく、ヒケや反りが生じやすい。
  • ・接着や印刷加工性に劣る。
  • ・結晶化度を高めると剛性が増すが脆くなる。
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LDPE(低密度ポリエチレン)
耐性と特徴
耐熱温度:70〜90℃
アルカリ アルコール 食用油 比重
<0.94 乳白半透明

主な特性

 
  • ・臭いはなく無毒性。
  • ・衝撃強さに優れる。
  • ・電気的絶縁性が比較的良い。
  • ・耐寒性に優れており、-60℃の環境下までが実用温度の範囲とされる。
 
  • ・耐水・耐薬品性に優れるが、石油系溶剤(トルエン、ベンゼン等)には可溶。
  • ・界面活性剤に接触した状態で応力がかかると、亀裂を生じる。
  • ・耐候性は低く、紫外線や熱で劣化する。
  • ・接着性、印刷加工性に劣る。
  • ・肉厚を薄くするとほぼ透明になる。
  • ・柔らかい性質を持つ。
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PP(ポリプロピレン)
耐性と特徴
耐熱温度:100〜140℃
アルカリ アルコール 食用油 比重
0.9 白(不透明)

主な特性

 
  • ・比較的表面が硬く、傷が付きにくい。
  • ・吸湿性がなく、耐薬品性に優れる。
  • ・汎用樹脂の中では最高の耐熱性を持つ。
  • ・流動性がよく、成形しやすい。
  • ・流動方向の縦横の成形収縮率の差が小さい。
 
  • ・耐水・耐薬品性に優れるが、石油系溶剤(トルエン、ベンゼン等)には可溶。
  • ・耐候性は低い。
  • ・低温特性が悪い。
  • ・成形収縮率が大きく、ヒケや反りが生じやすい。
  • ・共重合の形態において3種類に分類されている。(ホモポリマー・ランダムコポリマー・ブロックコポリマー)
  • ・プラスチックの中で比重が最も小さく、水に浮かぶ。
  • ・ランダムコポリマーは透明
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PS(ポリスチレン)
耐性と特徴
耐熱温度:70〜90℃
アルカリ アルコール 食用油 比重
1.05 透明

主な特性

 
  • ・アクリル程ではないが良好な透明性を持つ。
  • ・無臭、無毒である。
  • ・熱可塑性樹脂の中で最も成形しやすい樹脂とされる。
  • ・硬質である。
  • ・酸・アルカリ・塩類などの無機薬品に対する耐薬品性が良好。
  • ・広い周波数領域で電気的性質に優れる。
 
  • ・除光液やシンナーなどのケトン系の溶剤、またエステル系溶剤など一部可溶。
  • ・耐熱性、耐衝撃性、耐摩耗性は低い。
  • ・特にGPPSグレードは透明ではあるが、衝撃性が低い。
  • ・耐衝撃性が必要な場合はゴムを加えたHIPSグレーが存在するが、不透明。
  • ・耐候性は低く、紫外線で劣化する。
  • ・耐熱性、耐候性、耐薬品性、透明性を改良したASという材質がある。
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AS(エーエス樹脂)
耐性と特徴
耐熱温度:80〜100℃
アルカリ アルコール 食用油 比重
1.07 透明

主な特性

 
  • ・PSと同様の透明性を持つ。
  • ・PSよりも硬度、耐衝撃性、耐薬品性、耐熱性に優れている。
  • ・剛性が大きく、表面硬度も大きいので傷が付きにくい。
  • ・希酸、希アルカリ、洗剤、油等に良好な耐性を持つ。
  • ・接着加工性が良好である。
  • ・耐候性が良い。
 
  • ・吸水しやすい。
  • ・アルコールに繰り返し晒されると不透明になる。
  • ・ASのAにあたるアクリロニトリルが多いと黄ばむ。
  • ・成形前に予備乾燥が必要である。
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ABS(エービーエス樹脂)
耐性と特徴
耐熱温度:70〜100℃
アルカリ アルコール 食用油 比重
1.04 不透明

主な特性

 
  • ・表面光沢に優れ、任意の色に着色も可能。 表面着色、印刷加工性に優れる。
  • ・メッキ加工性が良い。
  • ・機械的特性のバランスが取れている。
  • ・成形収縮率が小さく、成形性が良い。
  • ・酸・アルカリ・塩類などの無機薬品に対する耐薬品性が良好。
  • ・広い周波数領域で電気的性質に優れており、特に誘電率が極めて低い。
  • ・耐寒性にも優れており、広い範囲の温度で使用可能。
 
  • ・除光液やシンナーなどのケトン系の溶剤、またエステル系溶剤など一部可溶。
  • ・耐候性は悪く、紫外線により表面変色と光沢劣化が生じる。
  • ・燃えるとすすを出し、独特な臭気を発生する。
  • ・予備乾燥が必要である。
  • ・アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの共重合で作られている。
  • ・共重合の際の配合割合で性質が変わる。
  • ・通常は不透明だが、透明グレードも存在する。
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PMMA(アクリル樹脂)
耐性と特徴
耐熱温度:70〜90℃
アルカリ アルコール 食用油 比重
1.20 透明

主な特性

 
  • ・プラスチックで一番の透明性を誇る。
  • ・耐候性に優れる。
  • ・任意の色に着色が可能である。
  • ・機械的特性が優れている。
  • ・硬度が高く傷が付きにくい。
  • ・酸・弱アルカリ・塩類などの無機薬品に対する耐薬品性が良好。
  • ・アルコール、エーテル、ガソリンには不溶である。
 
  • ・耐衝撃性が若干低く、強い衝撃により割れる。
  • ・荷重たわみ温度が低い。
  • ・ケトン、エステルなどの有機溶剤に溶解する。
  • ・強アルカリに侵される。
  • ・予備乾燥が必要である。
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